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「長崎の美しい海が見える小高い丘に居るだろうか、愛し君へ。」

9/1、子どもの自殺がもっとも多くなる日の前日。

8/31、わたしにとってこんなにほろ苦くてなんともいえない気持ちになる日はない。

 

急に鼻血がとまらなくなったって言って、笑って病院に行ったあの日から約1年間。

8歳だった私はそこに入ることも許されなかった。

だけど、この日だけは、立ち入り禁止のその先に入ることが許された。

 

そう、ずっと白血病治療で入院していた弟の最後の日。

それが8/31。夏休み最後の日。

 

「姉ちゃん、死んだほうがましだよ」たくさんのチューブにつながれた変わり果てた姿になんの涙かわからないけど涙が止まらなかった。

 

「〇〇(弟)が頑張ってるのにないたらおねえちゃん、だめでしょ!」母親からそう叱責されたこと。

「こんなんいらんていいよるやろが!!」と弟が叫んだあと、とても静かになったこと。

それがずごく印象に残っている。

 

最後の病室は、血だらけになっていて、

さっきまで叫んでいた弟が動かなくなっていて。

さっきまで叫んでいたお母さんが泣き崩れていて。

何がなんだかわからなかった。

人の死ってなんなんだろうって本当にわからなかった。

 

私の初めての死の経験は、おじいちゃんでもおばあちゃんでもなく弟だった。

 

いまだに実家を訪ねてくる人がいる。

この日に線香をあげにくる人がいる。

たった6年間でこんなに人々の記憶に残った人がいるんだろうか。

 

一年に一回否が応でも必ず、自分自身に問う日。

もしも、あの世という世界があってもし会えたら、胸をはって会えるだろうか。

恥ずかしくない生き方をしていないか。

時々何もかも嫌になることがあったりもするけど、まだまだそこにはいけないなって思うんだ。

 

親愛なる君へ。

R.I.P